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マエストロと破滅の迷宮(その1:迷宮の美女)

「破滅・・・の・・・迷宮・・・・・・アンブラ・・・ヴィクトリアを・・・た・・・て」

担ぎ込まれた兵士は、マエストロが駆けつけたときには既に虫の息で、搾り出すようにそれだけ述べて絶息した。

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『・・・だめか。やむを得ん、丁重に葬ってやるのだ。』
『・・・破滅のダンジョンとはな、それにしても見慣れぬ装備をしているな・・・なんというか・・・』

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「簡素な防具と武具・・・相当古い時代のもののように見えますね。」

見張りの兵士がいうには、この戦士、城門前に広がる沼地の霧の中から湧き出るように現れたのだそうだ。

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『手がかりはアンブラとヴィクトリアだけか・・・』
『ヴィクトリアは分からんが、アンブラといえばマラスの街だったな。行ってみるしかなかろう』

さっそく調査隊が編成され、アンブラ付近を探索すると、ほどなく地下迷宮への入り口が発見された。
付近の怪物をかわして内部へと進む。

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「穴です。どうやらここは一方通行の様子です。・・・どうなさいますか?」

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『当然前進だ。あの兵士の言葉からして、これはあるいはダンジョン・ドゥームかもしれん。』
『だとすれば、我々にとって避けては通れぬものだからな。・・・ほれ、お前から行け。』

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「いえいえ、マエストロお先に・・・」

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『何をいうか。・・・・いや、そうしよう。じゃ、お先っ!!』

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急に態度を変えて飛び込んだマエストロ、残された兵士が、物音に気が付いて振り返ると・・・
そこには、今まさにこちらへ向けて魔法を放とうとしているリーパー、ガーゴイル、シェイド×2の姿が。

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「こいつら、中までついてくんのかよ!!」

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「マエストロ!一言かけてってくださいよー!」

転げるようにして中へ入った兵士達、なかにはヴァンパイア・バットとパッチワーク・スケルトン、
そして、不機嫌顔のマエストロ。右手にブーツの片方を下げている。

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『お前らが先に行かないからブレードの罠踏んじゃったでしょうが。あーもう、このブーツ気に入ってたのに。』

群がるモンスターたちを退け、不機嫌なマエストロをなだめながら、兵士達は奥へ奥へと歩を進めた。

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「マエストロ!人です!女性がいます。・・・彼女がヴィクトリアでは?」

兵士達の推量は当たっていた。マエストロが話しかけると、ヴィクトリアは語り始めた。

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「Chylothですって?Lake Mortisの渡し舟の船頭よ。」
「湖の向こう岸は、この辺りを我が物顔で荒らし回っている元凶The Dark Fatherの本拠地です。」

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『・・・私、Chylothの事なんて尋ねてないけどね・・・』

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(マエストロ、そこはあわせて、あわせて)

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『しかし、the Dark Father・・・「闇の神父」とはな、さらに彼奴め「悪魔騎士」でもあるのか・・・』
『まさしく、我ら聖騎士団に正対する存在だな。・・・この迷宮がヤツらの城というわけか。』
『これは、なんとしても叩かねばならんぞ。』

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「800年ぐらい前だったかしら。The Dark Father討伐のため船頭Chylothを丸め込み、」
「私は姉と共に湖を渡りました。しかし、The Dark Fatherの邪悪な力の前に私達の軍勢は全滅してしまいました。」

「その中、唯一生き残った私は、この回廊を永遠にさ迷う呪いをかけられたのです。」
「それ以来、私は死ぬことも、ここを出ることもできずにおります。」

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(ヴィクトリアちゃん・・・800年も・・・辛かっただろうね)

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(決めた。君の為に戦うぜ、俺)

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『そ、そなた・・・・・・』

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(おお、さすがのマエストロも、ヴィクトリアちゃんの悲運に心を動かされている)

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『・・・・・・問わず語りの身の上話はもう良いから、もうすこし役に立つ情報を・・・・』

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「ちょ・・・・」

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「わあーあーあー、ごめんね。ヴィクトリアちゃん。この人ちょっとアレなんだ。騎士っぽい話に過剰に興奮しちゃうタチで・・・」

慌てる兵士達だったが、ヴィクトリアは意外にも気にする風でもなかった。

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「Chylothはアンデッドしか船に乗せませんが、手形としてGolden skullを渡せば、そうとも限りません。」
「ただしそれは強欲鬼The devourerと呼ばれる地獄の落とし子の腹の中にしか存在しない特別な代物です。」
「よろしければその怪物を、アビスの最深部より呼び出して差し上げることもできますわよ。」
「しかし、そのためには、Demon boneが1000本必要になります。」
「もし、その気がおありでしたら、Demon boneが1000本溜まるまで私がここに保管しさしあげましょう。」
「1000本溜まったら地獄の鬼を呼び出しますので、あなたがそれを成敗してお目当ての宝を取り出してください。」

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「悪魔の骨を、1000本も・・・」

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「その上に強欲鬼The devourer・・・それを倒して、やっと敵前に進めるというワケか・・・」

厳しい条件に思わず表情に怯みが浮かぶ兵士達。ヴィクトリアの前へと進み出るマエストロ。

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『ふむ・・・お嬢さんや』

手甲をはずした手で、ヴィクトリアの頭を軽く撫でる。祖父と孫娘のような年齢差に見える。

『私はジャン・ド・ラ・ヴァレッテ。聖騎士の長である。悪と戦い、これを滅することが私の全てだ。』
『悪を滅せんと企図する時、その実現のためには、己を含む全ての犠牲は慮外へと去る。』
『・・・お嬢さんも実に良い目をしておる。どうやら、お前さんも私と同類のようだ。』
『今、お嬢さんの心は800年の苦しみよりも、敵を打倒しうる機会の訪れに波打っているはずだ。ちがうかね』

ヴィクトリアの表情が少し、明るくなったのが兵達にも分かった。

『私と我が騎士たち、そして兵士達が、この迷宮に蠢くすべての悪を葬るだろう』
『・・・だから、ひとまず、骨集めに良い場所があったら、教えてくれんかね。』

そうたずねるマエストロの表情は、まるで合戦ごっこに興じる悪童のようだった。



(そして、数分の後。迷宮の北側にある部屋へと踏み込もうとするマエストロ一行)


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『ここかな~?ヴィクトリアが教えてくれたデーモンボーン集めに良い部屋ってのは・・・』

ガチャリ!!

金属音がして、マエストロの背後の扉が閉ざされた。

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「マエストロ!」

兵士達は扉の向こうだ。扉の施錠と同時に室内にガスが噴出する。毒ガスだ!
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『わわわ。何コレ?ちょ・・・お前ら早くなんとかしなさい。ゴホゴホゴホ』

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「マエストロ、後ろ、後ろ?」

背後の魔方陣には突如出現した2対のダーク・ガーディアン。既にマエストロを標的として魔法を唱え始めている。

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『おいおい、なんだいこれ。どうなってんの?・・・ちょ、わっ。痛いっ。ゲホッゲホッ・・・お前らっ』
『はよ・・・はよ、なんとかせんかい!!』

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「何とか・・・と申されましても・・・ドアが開きませんっ!破壊することもままなりません!!」

『・・・な・・・ゲホ・・・って・・・くぐ・・・い・・・ゴホゴホッ』

「なんです?聞き取れない!・・・おい!マエストロは何て言ってんだ!?」

「俺にわかるもんか!・・・いや、おいあれ。マエストロの指。地面をさしてるぞ」

『・・・れ!・・・れ!・・・なほって・・・い!!』

「穴だ!!穴掘って潜ってこいって言ってるんだ!!」

武器を放り出し、鞄から取り出したシャベルとツルハシでドアの下を掘る。掘る。掘る。
頑強なドアと壁に対して、拍子抜けするほど床土は柔らかかった。

気を失いかけているマエストロに止めを刺さんと歩み寄るガーディアンたち、その目前に兵士達が割ってはいる。

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「マエストロ!これを!」

兵士に口に含まされた「オレンジの花びら」が効果を発揮し、毒から開放されたマエストロ。反撃開始。

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この部屋の毒は兵士達にも有効だったが、
マエストロからの支援さえ受けられれば、ダークガーディアン2体は兵士達にとって無理のある相手ではなかった。

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『30本か、確かに他の奴らより格段に多いな。』

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「しかし、それでも1000本集めるとなると、なかなか大変そうですなぁ」

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『え?1000本?何いってんの君達~。』
『1回渡って、対岸に運べるのは最大でも20人だよ。』
『たったそれだけの兵力でダークファザーと取り巻きを倒せる積もりなの?』

『少なくとも金骸骨10個必要として、最低10000本は集めないとね。』

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「い、いちまんぼん?」

『うん』

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「300体以上のダークガーディアンと10体以上の強欲鬼・・・」

思わず飲み込んだ唾が音を・・・

ガチャリ!!!

堅すぎる音をたてたのは、もちろん喉ではなかった。

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『しまった。中にいたままでも罠が発動するのか!』

施錠されたドアと噴出する毒ガス。先程と異なるのは、ガーディアンが、6体出現したことだった。

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「さっきの穴から外へ!」

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「ダメだ。施錠と同時に塞がれた。内側からは掘れそうにない。」

「マエストロ、ご指示を!」

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『わ~、あちゃあちゃあちゃ~』

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マエストロは6体中4体からの集中砲火を浴びて盛大に燃え上がっていた。姿を消す隙もない。

兵達は互いに頷きあって剣を抜くと、マエストロを攻撃中のガーディアンへと切りかかって行った。
自らも背後に敵を抱えながら・・・。




(サンタンジェロ砦、帰還したマエストロ)

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「マエストロ、よくぞご無事で。従卒たちは?」

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『どうにもならなかった、彼らが稼いだ僅かな時間で、私は身を隠すので精一杯だった。』

・・・6体のガーディアンが徘徊する毒部屋のなか、時間とともに強度を増す毒ガスの中、
マエストロは自ら禁を破り、energy voltexを召還した。敗退に等しくとも生還を期す道を選んだのだった。

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『しかし、これであの部屋の事は分かった。すぐに取って返すぞ!その為にこそ生還したのだ。』

無数の坑道、無数の死体、無数のリログを経て・・・、

サンタンジェロに、10000本のデーモンボーンが積み上げられた。

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『さぁ、強欲鬼とやらの腹から、黄金の頭骨を引きずり出しに行くぞ。騎士と兵を集めるのだ!』

それにしても・・・と、マエストロは思うのだった。

(ヴィクトリアのやつ、実はちゃんと話きかなかったの根にもってたんじゃないの?)


<つづく>
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ヴィクトリア・・・・あの顔色の悪いおね~ちゃん?

 あ~  見たことあるわ。  あの 一人でぶつぶつ何か話てる くら~い顔した おねーちゃんでしょ? 気持ち悪いから よく聞かなかったんだけど そんな話してたのね~。

 あっ 毒罠の部屋も知ってるわ  ねえさんのミリが よくあそこのじっちゃんに 宝の地図ねだりに行ってたから。 たいした毒ではないからと 気にせず ずっと居たら とつぜん 猛毒になって 倒れちゃったわ と 言ってたわね~。回復力12の木装備で行ったのにい と^^;    ついでに拾ってきた赤い骨どこかで見たような。 こんどさがしてみよっと^^
プロフィール

グラン・マエストロ

Author:グラン・マエストロ
UO(ウルティマ・オンライン)で、騎士団長ロールプレイで遊んでいます。キャラ名はla Vallette。NPC傭兵をこよなく愛し、愛するが故に酷使し・死なせ・搾取する。PCに対しては普通の人(多分)。

直接ダメージ源をNPC兵士に限定して、PCはそのサポートのみを行う。ざっくりそんな縛りで、いったいどこまで戦えるのかに挑戦しています。

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