スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

攻めの巨竜討伐へ(後編)

fighter_m.jpg
「無謀です、マエストロ。あんなに敵の密集した場所で。」

maestropd_m.jpg
『大丈夫だ。ぶざまな敗走の間、私がただ傷を癒していたとでも思うのか?次は必ず倒す。』
『それも、テンプル内部でだ。』

出撃したマエストロは、テンプル外壁の外へと向かった。。

『先ずは会場整理だ。』

gdrao1.png
壁の向こうに2人の女性戦士(陽動部隊)を配置。
壁越しに響く嬌声に誘われて、テンプル内の悪魔や竜たちは、次々に壁際に集まってきた。

やがて無人となった神殿内に、マエストロと兵士達が姿を現した。
gdrao2.png

『うむ、順調だな。まぁ、ここまでは既にセンベイ卿との訓練で実施済みだから当然だな。』

fighter_m.jpg
「ここを拠点に戦おうと?」

『そうだ。』

fighter_m.jpg
「しかし、広い室内に分散しては、また各個に撃破されてしまうのでは?」
「ドアを開けて外に出てしまうものもあるでしょうし・・・」

『そこは私に考えがある。黙って指示にしたがうのだ。』

神殿内部に、精鋭から雑兵まで入り混じった討伐部隊が集められた。
マエストロ自らも2名の近衛部隊を率いたが、なぜか彼らだけが神殿の外部に配置されていた。

『全員配置についたな。よし、状況開始。』

マエストロに誘導され、神殿の扉をくぐった時、巨竜は人間達があまりに寡兵であることに驚いた。
gdrao3.png

わずかに3~4名ほどの兵士の姿しか認められない。
gdrao4.png

「・・・オロカナ・・・」

巨竜の目に侮色が浮かぶ。が、すぐにそれが見誤りであることに気が付いた。

初め数名の兵士と映ったものは、わずか3~4マスの範囲にびっしりと整列し、
密集隊形をとった兵士達30名の姿だったのだ。

maestropd_m.jpg
『解き放て!』

神殿内に開かれたゲートを潜り、壁の向こうに現れたマエストロの口から命令が下される。
gdrao5.png
指令を受けた近衛の兵士達が振り下ろした剣の先には・・・両断された蛇の屍骸。

蛇の死を合図に神殿内では、兵士達が、叫び声とともに、雪崩をうって巨竜に殺到してゆく。

maestropd_m.jpg
『ぬう。敵までの距離が遠いか。』

gdrao6.png
誘導に不手際があり、兵士達の集結ポイントから巨竜まで10マス以上はなれた状態での戦闘開始と
なってしまった。2人目までが無為に斃れる。

gdrao7.png
しかし、4人目の兵士を殺した時点では、巨竜はすでに苦痛を意識せざるを得ない状態にあった。
すでに10数人の兵士に囲まれ、しかも密集した全員の武器が同時に降り注いでいた。

「・・・オノレ・・・・」

gdrao8.png

兵士一人を殺す事は巨竜にとって実にたやすかった。虫を一匹潰すようなものだ。
しかしながら、足元を駆け回っては斬りつける彼らを捕捉し、倒すには、
どう急いでも数秒から十数秒を要した。自慢の炎も多数を同時に焼く事は出来なかった。

まとわり付く小虫を一匹一匹潰している間に、虫たちに負わされる小さな傷が無数に重なり合い、
その傷は鱗をやぶり、皮膚と肉を裂き、骨に達するに至った。

gdrao9.png
崩れ始めた脚で巨竜はマエストロをめがけて歩き出した。
指揮官を潰す事でこの状況から抜け出すきっかけを掴もうとしたのかもしれない。
しかし、それは結果として兵士達に自由な追撃の時間を多く与えてやったに過ぎなかった。

fighter_m.jpg
「マエストロのところまで行かせるな!切り刻め!振ればあたるぞ!息がとまるまで振り続けろ!」

「・・・オノレ・・・オノレ・・・キサマラナドニ・・・」

巨竜が魔法で一瞬姿を消した後、飛行による逃亡へとうつる。ついに矜持を保ってもいられなくなったのだ。
gdrao10.png

maestropd_m.jpg
『見苦しいぞ巨竜よ。大人しく我が騎士団史の栄光の一片となるが良い。』

不可視化は暫くの間兵士達を混乱させたが、それだけのことだった。

最終的に10名ほどの兵士を道連れにして、巨竜は斃れた。
gdrao11.png

兵士達が快哉を叫ぶ。

maestropd_m.jpg
『油断するな。すぐに次が来るぞ。最低2匹討伐せねばならん。備えよ!』

わずかに数秒後、2匹目が至近距離に出現した。
gdrao12.png

普通、大物が至近に沸く事はプレイヤーにとっての災いだが、この場合は巨竜に災いした。
移動と包囲のための無駄な兵の犠牲を払うことなく、短時間で全員が攻撃にうつれる結果を招いたからだ。
gdrao13.png

gdrao14.png
先ほどより兵力が3割以上ダウンしていたにも関わらず、
より少ない時間・より少ない犠牲で2匹目も斃された。

gdrao15.png
さらに出現した3匹目を倒す寸前までいったが、惜しくもそこで限界に達した。

maestropd_m.jpg
『作戦は成功だ。撤収する。』

(サンタンジェロ砦内部)

maestro_herald_f.jpg
「作戦成功おめでとうございます。マエストロ」

maestropd_m.jpg
『うむ』

maestro_herald_f.jpg
「でも・・・ちょっと残念でしたわ。攻勢での巨竜討伐となれば、2匹で100人は逝けると期待してましたのに。」
「じわり、じわりと・・・ガバーっと逝けそうでイケない感じ?お意地が悪いですわマエストロ。」
「あの、密集隊形。どうなっていますの?」

maestropd_m.jpg
(こいつホンマに頭は大丈夫か?・・・と若干ひきつつ)
『あれは「陽動」と「おこずかい配布」を応用したものだ。』

『「陽動」を逆用して、兵士達に壁越しの蛇をタゲらせて分散をふせぎ、さらに、』
『移動後解雇前に「おこずかい配布」を行う事で、兵士達が互いに密着する事を可能にする。』
『これで理屈上は、何人でも兵士を一点に密集させられるし、攻撃時も全員がターゲットに密着可能だ』
『そして、標的を誘導後、密集隊形の維持に利用していた敵を排除し、兵達を新たな標的へと向かわせる。』


maestro_herald_f.jpg
「つまり「女だらけの巨竜討伐」でやったことが砦外で可能になるわけですわね。」

maestropd_m.jpg
『そうだ。動員数が防御力だけでなく攻撃力をも増大させる。大物討伐の切り札になりうると考えている。』

maestro_herald_f.jpg
「重なり合った兵士達が、まるで東洋の闘神のようでしたわ。ひとつの身体に数多の顔と腕・・・」

maestropd_m.jpg
『たしかに。ではこの陣形をその闘神にちなんで「三面六臂の陣」と名づけることとしよう』

『兵士達よ。しばしの休息の後、作戦を続行する。標的はデスタード最深部に巣食う「古代竜」だ』
『ヤツこそは、ダンジョン内で討ち果たし、かの「卑怯の迷宮」を制圧せねばならん。では一時解散。』

新たな戦術を編み出し、巨竜を葬ったマエストロ。
果たして「三面六臂の陣」は大物討伐の切り札となるのか。次回、古代竜討伐編へ。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

グラン・マエストロ

Author:グラン・マエストロ
UO(ウルティマ・オンライン)で、騎士団長ロールプレイで遊んでいます。キャラ名はla Vallette。NPC傭兵をこよなく愛し、愛するが故に酷使し・死なせ・搾取する。PCに対しては普通の人(多分)。

直接ダメージ源をNPC兵士に限定して、PCはそのサポートのみを行う。ざっくりそんな縛りで、いったいどこまで戦えるのかに挑戦しています。

カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。